2020/06/10 10:18
本日より、宮城県丸森町のしるく文化を伝える「SILKWa(しるくわ)」が発信する作品の作り手“佐野地織保存会” の商品も取り扱いをスタートします。
丸森町は、かつて養蚕業が盛んでありだった地域で、いまも町内には、5件の養蚕農家さんがその伝統を受け継いでいます。
SILKWaは、町内に大切に受け継がれて来た丸森しるくを、阿部倫子さんが「ふだんづかいのしるく」をコンセプトに、暮らしのための道具としてブランド化しました。
以下、阿部さんより寄稿をいただきましたので、ぜひご覧ください。
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里山の暮らしぶりに魅せられた宮城県の最南端にある丸森町。
この地に残る染め織り文化に興味を持ち、携わるなかで
町の伝統産業である「丸森しるく」に出会いました。
素材・機能性といった、「しるく」そのものの魅力。
そして、かつて日本経済を支える基盤産業であった養蚕・蚕糸業を、今も守り継ぐ養蚕農家や「しるく」を扱う作り手のまっすぐな想いと、決して楽とはいえない作業工程にも真摯に向き合う姿は本当に美しいものです。
「しるく」のある生活が当たり前だった
地元の大先輩方に聞いてみると、「丸森しるく」は華やかな装飾品等というより、暮らしのための、生きるための道具・日用品であり、工芸というより、民芸に近い存在だったように感じます。
それをこれから今の時代に合わせつつカタチにしていきたいな、と思っています。
私がお伝えしたい「丸森しるく」は、言葉では表現しきれないこと、可視化できない感覚的な美しさもあるのですが、この場を通して、その現状や魅力を少しでもお届けできたら嬉しいです。
SILKWa 代表 阿部倫子
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